認知症の知識からリハビリまで施設によって求められるスキルは異なる

認知症の予防を考えて

施設毎に異なる仕事内容

施設の特徴を捉えて仕事内容を把握しよう

生活の場になる「入所型」

入所型施設はその名の通り、介護者がその場で生活しているため介護も365日24時間必要になります。そのため、勤務も昼間だけでなく朝や夜もあるため交代制のシフトが組まれています。主な施設として、寝たきりなどの手厚い看護を常に必要とする人が入所する特別養護老人ホームや短期滞在で自宅に戻るための介護やリハビリを目的とした老人保健施設があります。
また、民間事業者が運営している有料老人ホームや身の周りの世話を中心としたケアハウス、少人数で主に認知症の人を対象としているグループハウスなどもあります。有料老人ホームでは入所している人の介護の程度は人によって違うので、介護度の重い人は特別養護老人ホームのような介護を受けることができます。最近は高齢化に伴い、有料老人ホームの数も急速に増加していますが中にはきちんと運営されていない施設もあるので注意が必要です。
ケアハウスは要介護度が1から2の人を対象としているため、トイレや入浴を自力で行うことができるのでどちらかと言えば介護よりも運動やレクレーションで身体の衰えを抑えるための指導をします。スタッフの人数が少ないため介護以外の仕事も行わなければいけません。
グルームホームは認知症の人を対象としているとは言え、こちらも介護の程度は人によって違うため仕事内容も異なりますが、認知症に対する深い知識がなければ続けていくことは難しくなります。

昼間に日帰りで通う「通所型」

通所型は介護者が昼間に日帰りで通います。デイサービスセンターと言った方が分かりやすいかもしれません。入所型のように食事や入浴の介助もありますが、レクレーション指導や日常の動作の指導も仕事内容に含まれています。日帰りのため、利用者の多くは自宅から施設まで送迎されています。そのため、施設を利用している本人だけでなくその家族とも日常的に接することになりますが、他の施設ではそういった機会はほとんどありません。

自宅に訪問して介護を行う「訪問型」

訪問型の場合は介護者が施設に行くのではなく、介護者の自宅を直接訪問して介護を行います。そのため、まずは居宅介護支援事業所が介護者の状況を確かめケアプランを作成する必要があります。その後、訪問介護事業所がそのケアプランに基づいて直接介護を行うホームヘルパーを派遣します。訪問する介護者の介護の程度によって寝たきりの介助から買い物の付き添いなど仕事内容も異なるため、事業所と相談しながら柔軟に対応する必要があります。

認知症の予防を考えませんか?認知症は国民病とも言われるほど、今の日本にとって深刻な問題です。しかし正しい知識と介護技術を身につけることによって進行を遅らせることができるだけでなく、日々の介護を楽にすることもできます。
※当ウェブサイトに関するご質問はこちらからお寄せください。