より実践的な知識を学ぶ認知症ライフパートナー
介護の現場で活かせる知識や技術を身につけよう
認知症ライフパートナーとは
認知症についてもっと知識を深めたいと考えているのなら、認知症ライフパートナーの資格を取得することをおすすめします。認知症ライフパートナーとは2009年に開始された民間資格です。認知症の基本的な知識や介護技術を身につけ、生活支援を行えるようになることが目的です。認知症の人は言葉だけでコミュニケーションを取ることは難しいため、馴染み深い音楽や園芸、散歩などの運動や調理などさまざまなアクティビティを通じてコミュニケーションが取れるように介護技術を学んでいくことがこの資格の特長です。また、基礎的な知識や技術を学ぶことができるためすぐに仕事に活かすことができます。しかし、この資格は民間資格なため履歴書上ではなかなか評価されにくく、給与に反映されにくいというデメリットもあります。
認知症ライフパートナーの検定試験は7月と12月の年二回行われ、コミュニケーション手法や高齢化社会の制度について問われる基礎検定と、より専門的な知識が問われる応用検定の二つがあります。
基礎知識が問われる「基礎検定」
基礎検定では認知症の特徴などの基礎知識や音楽や運動など過去の思い出を語ることによって精神を安定させる回想法を用いたコミュニケーション技術、また認知症に関するサービスや活用方法、取り組み方など高齢化社会の制度についての理解が問われます。
専門的な知識が問われる「応用検定」
応用検定は基礎検定に比べると認知症の症状や生活習慣病、食や睡眠、薬など専門的な知識や認知症予防について問われます。また、アクティビティについても基礎的なことだけでなく計画や運営、進め方が問われるだけでなく、住宅などの居住環境や制度の活用方法なども問われるため基礎検定試験に比べて合格率は低くなっています。
認知症ライフパートナーのメリット
認知症ライフパートナーは資格を更新する必要がなく、費用の負担もそれほど多くありません。また、認知症の人とのコミュニケーションの取り方を重視しているため、より具体的な介護方法を学ぶことができます。そのため、受験者の多くは介護福祉士やホームヘルパーなど実際に介護の現場で働いている人も少なくありません。資格取得がすぐに給与に反映されるわけではありませんが、現場で活かせる知識や技術を学ぶことができるので評判も悪くはありません。さらに、検定試験では受験資格が問われないため初心者はもちろん、年齢に関係なく幅広い世代で受験することができるのも魅力の一つです。