認知症について正しい知識を得られる資格「認知症ケア指導管理士」

認知症の予防を考えて

幅広い知識が身に付く認知症ケア指導管理士

正しい知識を身につけて介護者の健康的な生活を守ろう

認知症ケア指導管理士とは

認知症の人を介護する際、間違った知識のまま介護してしまうとより症状を悪化させ健康的な生活を送ることは困難になります。それを防ぐためには正しい知識で介護をする必要がありますが、自宅で介護をする場合は介護職に就いている人がいない限り専門的な知識を得ることは独学では難しいものがあります。介護者が健康的な生活を送るために、介護の現場で使える正しい知識と技術を得ることを目的として誕生したのが認知症ケア指導管理士の資格です。
認知症ケア指導管理士は医療や介護の現場で働く人の認知症の理解や専門性を深め、技術をスキルアップすることや在宅で介護を行う人の知識を深めるために厚生労働省の認可団体によって認定される民間資格ですが、比較的新しい資格なためまだそれほど普及していないのが現状です。しかし、将来的には高齢化社会が今以上に進んで行くと予想されるためこれからの介護業界には欠かせない資格になる可能性があります。

試験は二種類

試験では介護の経験や施設の勤務経験を特に問われているわけではないため、介護職に就いている人だけでなく一般の人など誰でも受けることができます。この資格は認知症に特化した資格なため、認知症と診断された家族を介護する人や認知症患者の多い施設で働いている人におすすめの資格です。ただし、資格は取得後2年ごとに更新する必要があり、初級試験は誰でも受けることができますが上級試験は初級取得後1年以上経過しなければ受験することができないので注意が必要です。さらに、この資格は比較的新しい民間試験ということもあり、履歴書に書いても評価にはつながりにくいというデメリットがあります。
初級試験では認知症の現状や医学的、心理的理解や日常生活の支援方法、薬物療法といった認知症に関するものだけでなく、家族への支援や社会資源、時事問題などが問われます。7割が合格の基準点ですが、問題の難易度によって合格点は補正されます。上級試験は初級試験に比べてより実務で活かすことができるようなりますが、難易度は高くなります。
新しい資格だけあって問題の傾向が分かりにくく試験対策も立てにくいのですが、公式のテキストが発売されているのでまずはテキストを使って勉強してみるといいでしょう。テキストの分量はそれほど多くありませんが、繰り返し読むことによって認知症の介護について理解を深めることができます。
また、受験料もそれほど高くなく、学生は一般の約半分ほどの料金で試験を受けることができるので将来を見据えて取得しておいても損はありません。

認知症の予防を考えませんか?認知症は国民病とも言われるほど、今の日本にとって深刻な問題です。しかし正しい知識と介護技術を身につけることによって進行を遅らせることができるだけでなく、日々の介護を楽にすることもできます。
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